8584 ジャックス

4,430円 +1.84% WATCH

MUFGの信販大手。オートローンが主力。クレジットカード、保証業務も。東南アジア進出。

チャート
8584.T / 3M
確信度: 高 WATCH(★DA降格: Tier B → WATCH) 2026-02-27
投資テーゼ
  1. テーゼ: 利上げ→ノンバンクの貸出金利引き上げ→NIM(純金利マージン)改善。MUFG傘下の信販大手として利上げメリットを享受。オートローン・クレジットの金利改定で収益性向上。
  2. 最強の反論: 2025年3月にMUFGとの資本提携で第三者割当増資を実施済み。希薄化の影響が残存。また、利上げは調達コスト増にもつながり、ノンバンクはNIM改善よりも調達コスト増→逆ザヤリスクがある(ALMのタイムラグ)。
  3. 結論: 信販・ノンバンクは利上げの正統派恩恵銘柄だが、ジャックスは第三者割当増資の希薄化、DOE3.0%への配当政策変更、そして来期減益予想がネック。
Hard Guard: CLEAR CLEAR
  • PO/公募増資: 注意 — 2025年3月にMUFG向け第三者割当増資を実施(PO扱いではないがエクイティ希薄化あり)
  • 行政処分/不正: 2011年の割賦販売法処分は古い。2025-26年で新規処分なし
  • 信用倍率10倍超: 確認不可(有料データ)
評価
評価 根拠
確信度 日銀3月利上げ市場80%織込み
テーマ接続 ノンバンク信販は利上げ恩恵セクターだが、調達コスト増→貸出金利転嫁のタイムラグあり。ALMで管理中。MUFG協業でシナジー期待も
需給 vol比0.85(平均以下)。第三者割当増資後の需給消化中。高値比-0.7%で高値圏
織込 1M+3.7%、3M+5.0%。緩やかな上昇。急騰感はない
基本体力 問題なし MUFG傘下でプライム上場。JPX400採用。来期減益予想だが財務基盤は安定
C型 利上げ決定→短期の材料出尽くし。ただし中長期ではNIM改善で持続的恩恵あり
リスク
  • 第三者割当増資の希薄化影響(需給面)
  • 利上げ→調達コスト増のタイムラグで短期的にはNIM悪化の可能性
  • 来期減益予想(新中計「Do next!」の投資フェーズ)
DA反論(DA降格)

元判定: Tier B → DA降格: WATCH

反論1: ノンバンクの「利上げ恩恵」は銀行と真逆のリスクを孕む

銀行は預金(低コスト調達)→貸出(高金利)で利ざや拡大。ノンバンクは:
- 調達: 市場調達(社債・借入金)→ 金利上昇で調達コスト即座に上昇
- 貸出: オートローン・クレジット→ 金利転嫁にはALMのタイムラグあり

つまりノンバンクは「金利上昇→調達コスト先行上昇→利ざや一時悪化→転嫁後にやっと改善」のパターン。短期的にはむしろ逆風。

反論2: 来期減益予想が致命的

2026/3期予想: 営業利益155億円(前期186億円から-16.7%)。これは利上げ環境で減益を予想していること自体が、ノンバンクの利上げ恩恵テーゼを否定する最強の証拠。

反論3: 第三者割当増資の希薄化影響

2025年3月のMUFG向け第三者割当増資による希薄化がEPS圧迫要因として残存。

見落としリスク: 来期減益-16.7%の幅の大きさをDD Agentは十分に強調していなかった。

降格理由: 来期営業利益-16.7%減益予想は「利上げ恩恵銘柄」のテーゼを根本から否定する。調達コスト増→利ざや悪化のタイムラグがノンバンクの構造的弱点であり、短期のカタリスト投資には不適。

判定: WATCH
  • 理由: DA反論により降格。来期営利-16.7%の減益予想がテーゼと矛盾。ノンバンクの調達コスト先行上昇リスクを踏まえると、利上げ発表直後の恩恵銘柄として機能しない。
omowaku / 20260227_日銀利上げ / 8584_ジャックス 最終更新: 2026-02-27